一般社団法人Generative AI Japan(所在地:東京都多摩市、代表理事 宮田 裕章、以下「GenAI、読み:ジェナイ」)は、日本全体の産業競争力を高めるため、生成AI活用の推進・普及を目指す団体として2024年1月に設立されました。
3月に企業会員向けに実施したアンケートにより、特に要望の多かった「ユースケース」に焦点を当て、2024年4月より新たに「ユースケース・技術動向研究会」を設立しましたのでお知らせいたします。今後は月次にて本研究会を開催していく予定です。
「ユースケース・技術動向研究会」 概要
ユースケース・技術動向研究会は、AIの利活用に関わる企業や有識者が日本における生成AIの利活用の在り方を議論し、実態に沿ったユースケースから業界標準の確立や、ベストプラクティスの普及・生産性を高める生成AIの社会実装を目指すものです。第一回~第三回の研究会では、最新の技術動向や技術入門、ユースケースについて講師が解説します。
2024年4月に開催された第一回研究会では、株式会社自動処理 代表 高木 祐介氏が「AIが取り巻く社会変化part1」と題し、生成AIの最新技術動向について解説、また学校法人アルコット学園 しみずがおか幼稚園 副園長 鈴木 雄大氏が幼稚園での活用事例やプロンプトのコツについて、株式会社ベネッセホールディングス 國吉 啓介 氏が教育分野でのユースケースの事例について紹介しました。研究会第一回レポート
なお、研究会へのご参加はGenAIの企業会員様限定とさせていただいております。GenAIへのご加入については、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
今後の研究会開催について
【第二回 ユースケース・技術動向研究会 開催概要】
・日時 5月28日(火)18:30~20:00
・開催場所 Zoom
・講演内容
「AIが取り巻く社会変化 part2 生成AIとは何か?そして生成AIとは何が出来るのか?出来ないのか?」
生成AIの基礎編として、5月の生成ニュースの解説と、そもそも生成AIとは何なのか?生成AIが出来る事と、生成AIの限界。生成AIに相談し人間の可能性を拡張する『AIオーギュメンテーション(AI Augmentation)』の事例をご紹介します。
登壇者:株式会社自動処理 代表 高木 祐介 氏
プロフィール:2023年経済産業省生成AIアドバイザー。東京都生成AIガイドライン監修。IPAデータ環境推進委員。APIテクニカルブック起草。生成AIと、データ整備・利活用の専門家。 生成AIに関する社会動向の講演や、業務のあらゆる分野に実践的に生成AIを導入していくコンサルティングを行っている。
「プロンプトエンジニアリングとRAG入門」
本格的に生成AIの活用に取り組む方々へ向けて、生成AIから望む結果を引き出すための「プロンプトエンジニアリング」、およびLLMと独自情報の検索を組み合わせる「RAG(Retrieval Augmented Generation)」の概要と活用TIPSを紹介します。
登壇者:ウルシステムズ株式会社 近藤 繁延 氏
プロフィール:様々な技術に精通するアーキテクトとして、企画提案からプロトタイプ開発、技術支援、システム開発まで幅広いプロジェクトを手掛ける。最近は生成AIを用いたPoC活動を推進しながら、クライアント企業のビジネス現場への適用を推進している。
登壇者:ウルシステムズ株式会社 最上 隆史 氏
プロフィール:アーキテクトとしてシステム構築のグランドデザイン策定、要件定義、アーキテクチャ策定、概念モデリング、設計・開発、運用、パフォーマンスチューニングまで幅広いテーマを支援。SLAM(自己位置推定)系、ロボティクス系も好む。生成AIのビジネス適用を複数企業で推進している。
【第三回 ユースケース・技術動向研究会 開催概要】
・日時 2024年6月25日(火) 18:30~20:00
・開催場所 Zoom
・講演内容
「AIが取り巻く社会変化 part3 業界別生成AIの事例の紹介、オフショア開発における生成AI利活用事例の紹介」
生成AIの中級編として、6月の生成ニュースの解説と、様々な業界で進む生成AIの導入事例の紹介。また株式会社自動処理におけるオフショア開発における開発適応事例の紹介。また生成AIエージェントを活用した応用事例を紹介します。
登壇者:株式会社自動処理 代表 高木 祐介 氏
2023年経済産業省生成AIアドバイザー。東京都生成AIガイドライン監修。IPAデータ環境推進委員。APIテクニカルブック起草。生成AIと、データ整備・利活用の専門家。 生成AIに関する社会動向の講演や、業務のあらゆる分野に実践的に生成AIを導入していくコンサルティングを行っている。
「LLMチェインを用いた高度な文書検索(仮)」
GPT-4oに代表されるように、昨今の生成AIの基盤モデルの進展は著しいものがあります。しかし、当然ながらそうした基盤モデルは企業が持つ様々な社内の情報は知り得ません。そうした知識を扱い、ビジネスの現場でChatGPTを使うには、適切に外部知識を与えるだけでなく、適切に検索する必要があります。本講演では、大規模言語モデルを扱う上で重要となるチェインと呼ばれる概念を説明し、実用途において適切にチェインを設計することの重要性を示唆します。(仮)
登壇者:HEROZ株式会社 執行役員 関 享太 氏
プロフィール:東京大学大学院を修了後、大手電機メーカーへ就職。研究開発、海外マーケティングなどを経験した後、2014年にデロイトトーマツコンサルティング合同会社に転職し、新規事業戦略策定などのプロジェクトに数多く携わる。2018年HEROZ入社。2021年8月より執行役員として着任。